聲
作詞/作曲:天野月子/編曲:戸倉弘智
たとえば海の底で あなたが生きてるのなら
わたしは二本の足を切って
魚になろう
深みへ堕ちるほどに あなたが近づくのなら
果てない闇を彷徨う陰になってもいい
艶やかに漂うわたしの陽炎
叶わない現実に溺れていただけ
あなたはいない
わかっている
わかっている
昇る昇る太陽が
わたしの場所を浄化する
青く刻む刻印を
温い温い風がさらっていく
たとえばこの言葉が あなたに届くのならば
わたしの声帯を取り上げて
捨ててもいい
鮮やかな傷を無くした現在を
何もかも奪うあなたの温度を
求めていた
求めていた
幻でも
消える消えるぬくもりが
わたしの場所を連れていく
罰も拭うその腕に
抱かれながら眠りにつきたい
昇る昇る太陽が
わたしの場所を連れていく
罰も拭うその腕に
抱かれながら眠りたい
消える消えるぬくもりが
わたしの場所を浄化する
青く刻む刻印を
温い温い風がさらっていく
蝕んでいく 記憶の破片 わたしを塞ぐピアスが足りない
忘れてしまう ぼやけてしまう あなたの聲が雑踏に消える
蝕んでいく 抜け落ちていく わたしを塞ぐピアスが足りない
跡形もなく 忘れてしまう あなたの聲が雑沓になる
わたしの場所を浄化する
(この部分は痛々しいくらい空に向かって叫ぶ山崎を入れるか、叫び来るって隊士たちに押さえつけられる山を入れるか、悩む)
温い温い風がさらっていく
たとえばこの言葉が~(口のアップ後、土方の名前をかたちどる唇) あなたに届くのならば
わたしの声帯を取り上げて(墓石をたたきながら崩れ落ちる山)
捨ててもいい
鮮やかな傷を無くした現在を(もう消えかかっているほほの傷跡をなでながら思い出すは・・・目の前の副長が斬られる様)
何もかも奪うあなたの温度を(目の前の血しぶきに目を見開く山は理解できないでいた)
求めていた(どこか冷たい目の山)
求めていた(刀を握り締める山)
消える消えるぬくもりが(再び目線は戦場へと戻る。血まみれの山を抱きしめながら誰かが彼の名を呼ぶ。)
わたしの場所を連れていく(薄れる意識の中おぼろげな顔は・・・)
罰も拭うその腕に(頬を叩くその人の手をつかむ山)
抱かれながら眠りにつきたい(微笑みながら目を閉じる)
〈あらわになるは戦場での本当のいきさつ:副長は死んでなどいなかったのだ、なぜなら山崎が阻止したのだから・・・〉
昇る昇る太陽が(場所は石の前、男が一人、顔は見えない。存在の偉大さも生前と変わらないほど小さい石は少し物足りないような気もするぶん、彼にはよく見合う気もするくらいのそれを見下ろしたまま動かない)
わたしの場所を連れていく
罰も拭うその腕に(石に手を置く男)
抱かれながら眠りたい
消える消えるぬくもりが(手をそっと離されていく途中・・・)
わたしの場所を浄化する(石に向かって放たれたのは「ありがとう」のような・・・)
青く刻む刻印を(ここで演出的に山崎さがると言う文字が刻まれる)
温い温い風がさらっていく(はっとする山)
忘れてしまう ぼやけてしまう あなたの聲が雑踏に消える
蝕んでいく 抜け落ちていく わたしを塞ぐピアスが足りない
跡形もなく 忘れてしまう あなたの聲が雑沓になる
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